10月8日放送の【奇跡体験!アンビリバボー】では、国内史上最悪といわれたホテルニュージャパン火災の全真相の迫ります。
ホテルニュージャパンの火災は、今から33年前の1982年(昭和57年)2月8日の午前3時24分に発生。通報から5分程度で消防隊が到着したにもかかわらず、死者33名、負傷者34名を出す大惨事となりました。
番組プレゼンターのビートたけしさんは、
「火災当日にホテルニュージャパンに宿泊しようとしたがたまたま持ち合わせがなく、やむを得ず新宿に在住していた高田文夫に借金し、新宿プリンスホテルに宿泊したため難を逃れた」(wikipediaより)といいます。
大火災へと被害が拡大した原因、その後の横井英樹社長の失言や行動、現在の跡地について書いていきます。
ホテルニュージャパン火災の原因
出火の原因は9階938号室に宿泊していたイギリス人の男性宿泊客の寝たばこが原因でした。火元の9階と10階を中心におよそ9時間に渡って燃え続けました。
ホテルニュージャパンは東京都千代田区永田町の赤坂見附付近、都会のど真ん中に位置します。1964年東京オリンピックの開催を目前とした第一次ホテルブームが巻き起こり始めていた1960年に開業、海外の宿泊客も多く利用していました。
大惨事となった理由
一番の理由はホテル側の設備の不備でしょう。
1.客室内の防火環境不備。客室の壁は穴の空いたブロック塀に壁紙を貼ったものでした。ブロックの穴が通気口となり、あっという間に火が燃え広がったのでした。
2.スプリンクラーはただの置物。配管の設備がないので、水が出るはずがありません。
3.防火扉、火災報知器も故障のまま放置。ホテル館内放送設備も故障のまま。
4.ホテル従業員の人員不足。災害時の教育不足。
ありえない不備が多過ぎです。もし、普通の設備のホテルだったら、ここまで大きな火災にはならなかったはずです。ボヤ騒ぎで済んでいるはず。初めからこのホテルの状況を知っていたら怖くて宿泊できませんね。
そこには横井英樹社長の利益優先とした経営方針がありました。
横井英樹社長の失言
火災後、人格を疑いたくなるような発言を残しています。
「本日は早朝よりお集まりいただきありがとうございます」
まだ消防が消火にあたっている最中、報道陣に対しての発言です。
「(被害が)9、10階で済んだのは不幸中の幸いでした」
と続きます。呆れて何もいえません。
さらに「悪いのは火元となった宿泊客」と開きなおりました。救助の際にのどにやけどを負った消防士に、口止め料を持ち掛け追い返されるなどといった行動もありました。
火災中は「高級家具だけ持ち出せ」と指示したといいます。
状況のわかってきたマスコミが横井社長を叩こうとした翌日、日本航空350便墜落事故が発生。こちらも死者24名という大惨事でした。
1993年11月25日最高裁で、横井英樹社長は業務上過失致死傷罪で禁錮3年の実刑判決が確定しました。1998年11月30日、虚血性心疾患のため85歳で死去。
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