映画「真昼の暗黒」

1956年公開:今井正監督、橋本忍脚本

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原作:正木ひろし『裁判官―人の命は権力で奪えるものか』

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原作は、1951年に単独犯だった犯人が罪を軽くすることを目的に、知り合い4人を共犯者に仕立てた冤罪事件である八海事件を扱ったノンフィクションです。

映画公開時、モデルとなった八海事件は審理中でした。そのため、控訴棄却の有罪判決が下されて最高裁に上告する場面で終わっています。

警察のずさんな捜査、冤罪の恐ろしさがリアルに描かれています。

ラストシーンで主人公が叫んだ「まだ最高裁があるんだ!」は1956年の流行語にもなりました。

1956年、数々の映画賞を総ナメにした作品です。