第6話のあらすじと感想

※6話のネタバレ含みます!

上京した篤蔵が華族会館で追い出され、大衆食堂のバンザイ軒で工夫をこらしながらヒット料理もうむも、周りも本人ももっと上を望みます。

自分がいたら篤蔵が上を目指せないと離縁し、再婚する俊子。都会で大衆食堂の店を持つだけでもたいしたものだと思うんですけどね。

離縁してくさった篤蔵が「パリで修行する」と、俊子の思った通りに決意するわけです。

「パリにでも行って~」と無計画で話す篤蔵に吉原の茅野(芦名星)が一喝!「どこでやるかより、今なにをやって結果を出すかだ」と。この言葉がなければ、ただの夢みる人で終わっていたんじゃ?

バンザイ軒で大ヒットふらんすかりぃーを生みだすものの、しばらくして客は飽きる。また篤蔵はくさり、適当な料理に。そこへタイミング悪く宇佐美が食べにくる。

「客を馬鹿にする料理人があるか!」と怒られ、また考え直し励む篤蔵。ちゃんと叱ってくれる人がいるって有り難いですね。それだけじゃない。篤蔵もちゃんと忠告を受け止めています。

そこへ田舎の母が300円(当時は大金!)の通帳を持ってバンザイ軒に来店。

兄の周太郎は自分の命が長くないと悟り、相続分の土地を売って渡仏費用をつくりました。生きた証に「帝国一のシェフになった男の支えになった兄と言われたい」「一緒に夢を追いかけたい」と。

泣けます。病気せいで何もかも諦めなくてはならなかったんですから。自分が何ができるか考え抜いたのがフランスへ渡る費用をつくること。命の前借りではないですか。

三男蔵三郎も勘当を言い渡した父を説得。父も建前上みんなに迷惑をかけた篤蔵を許せないが、本心では心配応援している。

俊子も篤蔵が上を目指せるように身を引いたんじゃないかって、それとなく伝えます。お母さん言ってくれてよかった。篤蔵はそんな思い全然気づかないだろうし。

みんなの思いを受け止めて、更にパリへ行く決意をした篤蔵。

今すぐパリへ行っても何も出来なければ無駄金になってしまうと、渡る前に有名な精養軒でも働きはじめ、フランス語の勉強もします。

いよいよ渡仏することになり、バンザイ軒で壮行会をしているときに宇佐美さんが来店。

以前ダメだしをしたカレーを食べ「普通のカレーがとびきりうまい」と褒め言葉が!

宇佐美さんの牛刀を受け取り、いざパリへ!

宇佐美さん粋な餞別です。厳しいだけじゃなく応援している気持ちが伝わってきます。

本当に篤蔵はみんなに支えられていますね。でも私達だって他人の忠告をうるさいとか、でもとか言い訳せずに聞く耳もって努力したら、日本一の〇〇になれたのかな、なんて思ってしまいます。