ウルトラ山田と名のる少年の犯行動機

”悪どく稼いでいるお金持ちから金品を奪う”

少年の目には、千葉兄弟がダークヒーローのように映っていたのでした。

少年から見たヒーローを救う為の犯行でした。

少年は母子家庭で育つ1人っ子で祖母と3人家族。

裕福ではなく、小学生の時は新聞配達などをして母親を助けていました。

6年生ぐらいから学校を休みがちになり、中学2年時にはほとんど不登校になっていました。

孤独からくる寂しさ、お金で動く世の中への不満、思春期ゆえの繊細な感情。なにが一番の原因かはわかりませんが、中学生というタイミングだからこそ千葉兄弟に憧れしまったのでしょう。

達筆な脅迫状を書いたのは、母親によるものでした。もちろん母親は、まさか爆弾魔の脅迫状とは知らずに、少年に言われたまま書いたものでした。

忙しい母親は少年が部屋にこもって爆弾をつくっていることさえ知りませんでした。

少年は大丸爆破事件のときは6歳で、本当のウルトラ山田ではありません。爆弾事件ということで、名前を借りただけです。

そして4つの「日曜連続爆弾魔事件」のうち、重軽傷の怪我人の出た天王寺派出所の事件は、少年の犯行と立証することはできませんでした。

9月21日放送の「トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン」より。番組では千葉兄弟の名前が仮名で工藤(仮)兄弟になっていました。