名前の出せない芸能界事件簿第8弾!

3月4日放送の「爆報THEフライデー」では、昭和のヒット曲をとばしたスター、克美しげる愛人殺人事件の真相を追求します。

1976年(昭和51年)5月6日、克美しげる(当時38歳)は愛人の岡田祐子さん(当時35歳)を同棲中のマンションで絞殺しました。

アニメ「エイトマン」の主題歌でも知られ、NHK紅白歌合戦にも2回出場した人気歌手の殺人事件は当時芸能界を震撼させました。ストーカー被害での殺人といいますが・・・。

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克美しげるとは

克美しげる(1937-2013)

宮崎県で生まれた克美しげるは、高校生のころジャズにはまり同級生とバンドを組み、音楽の世界に入っていく。

高校卒業後、大阪で人気のあったバンドのバンドボーイとして下積み修行をする。

1960年、NHK大阪の歌番組オーディションで優勝。

1961年、芸能事務所にスカウトされ「霧の中のジョニー」で歌手デビュー。40万枚の爆発的ヒットを記録します。

1965年、1966年と2年連続NHK紅白歌合戦に出場。

その後、人気は徐々に陰りをみせ仕事もなくなっていきます。ところが克美は人気絶頂の頃の金銭感覚まま。ギャンブルにも明け暮れ、借金生活へと転落してしまいます。

その頃元ホステスの岡田祐子さんと知り合います。克美は2度目の妻と子がいることを隠し、岡田さんと同棲生活を始めます。岡田さんは克美の借金返済の為、馬車馬のように働き、風俗で体を売るようにもなりました。

克美は妻子を別れたと嘘をつき、岡田さんと偽りの結婚式まで挙げました。それでも結婚指輪を質屋にすぐ売るなど、金づるにしか思っていない行動をしていました。

殺人事件

そんな克美に転機が訪れます。

芸能界に返り咲くチャンスがやってきました。

借金は岡田さんのお陰で全額完済済み。その頃には二重生活もばれ、結婚を迫られるようになりました。

ところが克美はソープ嬢にまでなった岡田さんを疎ましく思い、今後の芸能活動の邪魔になると考えていたのです。なんて身勝手なんでしょう。

そして北海道のイベントの日、どうしても同行すると強くせまった岡田さんに激昂し、殺害してしまいます。

克美は遺体を車のトランクに隠し、空港の駐車場に停めたまま北海道のイベントへ向かいました。

異臭がする不審な克美の車を発見した羽田空港の警備員が警察へ通報し、事件が発覚しました。

1976年5月8日、克美しげるは殺人容疑で逮捕されました。

岡田さんにストーカーされていると言い続けた克美は、「女に結婚を迫り続けられた妻子ある男が、思い余って殺害してしまった」と事情を考慮され、検察側の求刑より軽い懲役10年を言い渡して、刑が確定しました。

服役後

1983年の仮出所後、カラオケ教室を設立。昔のファンで賑わい、成功を収めます。

年収も2000万以上になり、また生活も派手になっていきます。

1989年に覚せい剤取締法違反で逮捕。懲役8カ月の実刑判決を受けました。

殺人事件を起こしても擁護してくれた仲間達も、この時は離れていきました。

刑期を終え出所後、一からカラオケ教室を始めます。

その後は臓病・脳梗塞・顔面麻痺などの疾病に相次いで襲われ、常に病気と闘う生活でした。

2013年2月27日、脳出血により妻にみとられて亡くなりました。享年75歳の生涯でした。