神谷力とは

1939年(昭和14年)、宮城県仙台市で生まれ。

父親は東北大学の教授。
母親は専業主婦。
知的水準の高い家庭環境だったことが伺えます。

神谷力が小学校5年生の時に母親が目の前で服毒自殺をしました。

この時に神谷の心は壊れ、私達からは理解の出来ない非情な人間になってしまったのではないでしょうか。あるいは、心が壊れなかったから情を置き去りにした人間になってしまったのかもしれません。

子供の神谷は、毒で苦しむ母親を何も出来ずにずっと見ていたのかもしれません。死の瞬間まで。

犯罪者に同情はできませんが。

大学は東北大学を受験しますが、不合格。

上京し書店で働き始めます。その後職を転々と。

1991年、神谷は別件の横領事件で逮捕されました。その捜査の過程でトリカブト殺人事件が明るみになり、再逮捕されました。若い頃から派手好き、高級クラブでの豪遊、消費者金融に多額の借金がありました。

神谷は逮捕後も無罪を主張し続け、本も出しています。

●神谷力・著(かや書房1995/05)⇒被疑者―トリカブト殺人事件

●神谷力・著(かや書房2002/05)⇒仕組まれた無期懲役―トリカブト殺人事件の真実

<トリカブトとは>

005ec10e

キンポウゲ科の多年草。沖縄県を除く全国に分布する。花の形が、「鳥が兜」をかぶったように見えることから、この名がついた。

根子の部分に毒性の強いアルカロイド系アコチニンを含む。根を加工すると耳かき一杯程度で人を殺すほどの毒が出来上がるといいます。